読み方がおかしすぎる


「最近、関数型言語が流行ってんだってね?」


私にそう言ったのは、大法螺吹きの異名で名高い営業マン。
もちろん、彼はプログラミングのことは全然知らない。


たぶん関数型言語のこともどっかのポルノ雑誌ででも読んだのだろう。やれやれだ。


「岡村ってのが新しいらしいね。」


なんだよ、その岡村って…。もしかして日本人の開発した関数型言語か?岡村って誰だよ。


「やねさんなら、当然、岡村、使ったことあるよね?」


使ったことあるどころか、名前すら知らんよ。なんだよ、岡村って…。


「あれー?やねさんともあろう御人が、岡村も知らないとは…」


いや、マジで知らんよ。なんなんだよ、それ。


「そうかー。知らないのかー。やねさんでも知らないのかー。」


そう言われて「なんだかなぁ」と思いながら帰ってきて、「関数型言語 岡村」でググってみたけど、そんなの出てこねーよ。「なんだよ、また、いつもの大法螺かよ!」と思って、布団に入って寝てたら、深夜の三時に、「もしかして、岡村ってOCamlのことじゃね?」と夢のなかで気づいて、いま悔しくて壁を思いっきりグーパンチで殴ってるところ。