このテトリスは凄い


[テトらせ] CPUによる20Gデモプレイ(再掲)
http://yowaken.dip.jp/tdiary/20090207.html#p01


このCOMは、私よりうまいと思う。「はー、ここでそうですか…なるほど」とすっかり見とれてしまった。特にブロックが積み上がってきたときの置き方が素晴らしい。これは、間違いなく、全国スコアラーレベルだ。


ただ、積み上がってないときに4ライン(テトリス)を狙うのは、まだちょっと甘いかなぁとは思うが。(テトリスを狙うなら、必ず端のラインを1つ空けなければならない。そこ以外を空けるとブロックの積み方の制約がきつくなるからである。あとスライドで入れないので、そのへんでも少し損をしているように思う。)


ええと、知らない人のために私がどれくらいのテトリスプレイヤーかと言うと、中学のときに、ゲーセンであまりにもハマり、高校受験の前日も閉店までゲーセンでやっていたため、補導されたぐらいである。(それじゃわからんか…)


当時は、片手で(右手を使わず)カンスト(999,900点達成)だとか電パで全国スコアとか、テトリスにはそれなりに自信があった。


ここで言う「電パ」とは、いわゆる「電源パターン」の意味で、テトリスの出現ブロックは、乱数で決定されるのだが、その乱数のseedは、SRAMに保存されている。これを(店員に頼んで)リセットしてやることが出来れば、出現順が一定になる。それを電パと呼ぶ。電パを利用して少ないライン数でのカンストを狙う。


電パで基本となるのは全消し(画面上のブロックをすべて消す)で、全消しは得点が10倍になる。そこで基本的に全消しのみで進めるのだが、LEVEL7までは、LEVEL8以降に比べてスコアが低いので、なんとかしてLEVEL8まであまりブロックを消さずに行かなければならない。ブロックは4ライン消すごとに1LEVELあがるが、時間でもLEVELは上がる。そこで、時間経過によって、なるべく少ないライン数を全消ししながらLEVELを8まで持っていく。


ここで一番難しいのは、ブロックの滞空時間を延長するため、ブロックをわざと他のブロックの上に左右移動で持っていき、「カコン」という音がなったらdelay(LEVELが高くなって自由落下が速くなったときにブロック着地後に回転とか移動とかが出来るように接地後のdelay時間が設定されている)時間いっぱいまでそこに留めて、そのあとすかさず左右移動をする。ブロックを階段状に積んでおいて、それぞれの段でこれをやる。ただし、全消し出来る形にならなければならないので、それほど高い階段を作るわけにはいかない。(他にも細かいテクニックがいろいろあるのだが、割愛する)


めいいっぱいブロックの落下時間を稼ぎ、かつ、LEVELがあがる最小の段数を全消しし続けるというのはもはや本来のテトリスとは別のゲームであるが、この制約が非常に厳しく、パズルとしてとても面白かった。


それはともかく、上のCOMのプレイだが、私ですら学ぶところがあるくらいなので、これをテトリスの初心者に見せれば、見ているだけで上手くなると思う。それも最短時間で上達するんじゃないかと思う。これのぷよぷよとかコラムスとか他のゲームもやってみると面白そうだ。


優秀なCOMプレイヤによるお手本プレイから人間が学習しなければならない時代の到来を予感させる。
将棋も囲碁も、そろそろそうなって行くんじゃないかと思ったり…。