ピアノアプリにはガッカリさせられる


ピアノを触ったことのない人の作るピアノアプリには本当にガッカリさせられる。



上図はiPhone用のPianomanと言う上からオブジェが降ってくるビーマニ風(キーボードマニア風)のアプリだ。1オクターブしかなく、左右にスクロールしないので、楽譜ではソのあとその4度上のドを押すところも、左端のドを押さなければならない。ここまででたらめだと弾いている気分にすらならない。


伴奏の音も同じピアノ音源を使ってあるので、音が混じって音ゲーらしくもなく、このアプリは本当にひどい出来なのだが、一番ひどいと思うのは、この黒鍵だ。上図の鍵盤を見れば、普通は、この黒鍵は無いわ…!と思うだろう。


ひょっとして、ピアノを触ったことのない人は、黒鍵が上図のように白鍵のちょうどど真ん中に存在するとでも思ってるのだろうか。こんなど真ん中にあると、黒鍵と黒鍵の間が狭く、指が入らないというのがわからないのだろうか。言うまでもなく本物のピアノでは外側に少し広げた位置に黒鍵がある。(下写真)



また、Pianomanみたいなアプリを作るならせめて2オクターブ欲しいのだが、そのためには下図のように黒鍵の間隔を広げ、かつ、鍵盤の上半分の当たり判定は黒鍵のみ(白鍵の判定領域はなし)にしないとiPhoneのような小さな画面では鍵盤を正確に押せない。



あと本気でピアノの譜面を覚えるためにやるゲームなら2オクターブでも不足していて、少なくとも4オクターブは欲しい。オブジェが上から降ってくるのはやめて2オクターブ×2段にして、オブジェはjubeat(→ http://www.konami.jp/bemani/jubeat/ )みたくしたほうが良いと思う。


あとはピアノの練習モードとして、ピアノ譜面が右から流れてくるモードも欲しかったり。いい加減、「楽譜が読めなくても弾ける!」じゃなくて、楽譜を読む訓練が出来るピアノトレーナーこそ作るべきだと思うのだが。