ゲーム世代の老後


子供のころにファミコンが流行った世代は、それはもう熱狂的に、学校を休みまくって、参考書を買うとか散髪代とか言っておかんからもらったお金をちょろまかして、ゲーセンでゲームに明け暮れたのである。


当時30代のサラリーマンがゼビウスの筐体に100円玉のタワー(50枚ぐらい)を置いてプレーしていたのが懐かしい。なかには40、50代のおじさんも居た。あの人たちは、いまはもうとっくに定年を迎えているのだろう。


私の近所のゲームセンターは、こんな状況になっている。合成写真でも何でもない。本当にこうなのだ。



いつ行ってもこの老夫婦(?)を見かける。何やら攻略をされているようでやたらうまくてこの老夫婦の手持ちのメダルは一向に減らない。かなり熟練したゲーマーのような気がする。


2,30年後はゲームセンター(そのときまで存続しているのかどうかは知らないが)には、お年寄りばかりになっているのではないかと思う。


爺「あいたたたた。(連射のために)ボタン、擦ってたら爪はがれたワイ!」
婆「爺さんや。わしら爪がもろくなってるさかい、擦りはやめてピアノ打ちにしなはれ」
爺「婆さんも知っておろうが、ワシャ、以前、ピアノ打ちで腱鞘炎になってのぉ」
婆「ほれ。人差し指と中指のピアノ打ちに疲れたら、中指と薬指、薬指と小指というように指を変えて行くのじゃ。基本じゃわい」
爺「駄目じゃ、婆さん。ワシャ、右手の薬指と小指はリウマチで動かんのだわ」
婆「それなら腕をクロスさせて、右手でレバー、左手でボタンを連打するとどうじゃ」
爺「クロスハンドじゃな。婆さんや、それは名案じゃ」


なんて光景が普通に…なってないか。