iDontCrash - iPhone初の詐欺アプリ


iPhone初の詐欺アプリのニュースが飛び込んできた。
以下、http://www.appleiphoneschool.com/2008/10/09/idontcrash-fraudulent-app/ から私が翻訳。


iDontCrash - 詐欺アプリ


BigBossはiDontCrashと呼ばれる詐欺アプリについて自身のサイトで警告を出した。iDontCrashの開発者は、BigBossにこのアプリをホストしてもらおうとしたが、好奇心からBigBossはホストする前にこのアプリを調べてみることにした。


以下は彼が見つけたことだ。これは記事の抜粋で、完全な記事はここ(http://sleepers.net/news/2008/10/09/fraudulent-app-idontcrash-stay-away/)で見ることが出来る。



一週間前、開発者はiDontCrashと呼ばれるアプリのホストを私に要請してきた。


開発者としての私の好奇心をそそったので、私はこのアプリをホストする前にいくつかの質問をしてみた。


その返答から、私はこのアプリがコミュニティへの詐欺行為に該当するとわかった。


このアプリは、iDontWork(私は動作しない)だとかiAmFake(私は偽物である)と呼ばれるにふさわしい。


このアプリを我々が解析していた数時間は楽しいものだった。手短かに言えば、このアプリやこの開発者たるBrandon Roseを信用するなと言うことだ。


誰かが我々のコミュニティに対して危害を加えようとしたら、混乱に陥るので、私はこのアプリについての全貌とこのいかさま開発者(pseudo developer)について投稿しようと決めた。


iDontCrashとは何か? これは何ものでもない。iPhone用にビルドすらされておらず何もしないアプリであるが、これは期待するユーザーに偽の希望を与えるものである。

iDontCrashはどんなアプリだと主張しているのか? これは、少ないメモリのためにクラッシュすることを防ぐアプリであると主張している。本当ならば素晴らしいですよね?だけど、かなりうさんくさい。だから我々は調査してみることにした。我々にわかったのは何か?


1) iDontCrashは、iPhone用のアプリですらない。これはARM6プロセッサ用にコンパイルされていない。


2) iDontCrashはxcodeのwizardを使って生成された。それから、その実行ファイルはこのMAC上で動くiPhoneシミュレーター用にコンパイルされていた。もちろん、これではiPhoneでは動かない。


3) iDontCrashは実行後、すぐに終了して、そのあとメモリの使用量をモニタするデーモンをシステムに配置すると主張する。実際には何も起こらない。代わりにアプリはクラッシュする。なぜなら、iPhoneにとっては不正なバイナリだからだ。以下にログのコピーがある。


(UIKitApplication:com.yourcompany.iDon_t_Crash[0×4c3f][63]): posix_spawnp(”/var/stash/.FZm9EA/iDon’t Crash.app/iDon’t Crash”, …): Bad CPU type in executable


Oct 9 03:44:35 Dev-Phone SpringBoard[25]: Unable to obtain task name port for com.yourcompany.iDon_t_Crash. Either it failed to exec or it terminated immediately: (os/kern) failure


Oct 9 03:44:35 Dev-Phone com.apple.launchd[1] (UIKitApplication:com.yourcompany.iDon_t_Crash[0×4c3f][63]): Exited with exit code: 1


残りの全文はここ(http://sleepers.net/news/2008/10/09/fraudulent-app-idontcrash-stay-away/)を見て欲しい。



◎ と言うことで、残りの文も翻訳。以下に掲載。


見ての通り、このアプリは何もしないし、iPhone用に作られてさえいない。そのことが、このアプリは実行するとすぐさま閉じて(常駐するのかのように見えて)、実際に何か行なっているとユーザーに錯覚させるような欺瞞をはらんでいる。


だからこそ、このアプリはシミュレーター向けにビルドされているのではないか?我々はこれをシミュレータで走らせて、これが何であったか言い当てられただろうか?


訳注:iPhoneシミュレーター用にビルドしておけば、iPhoneの実機で実行同時に不正終了するアプリになるので、そのようなアプリがお手軽に作れる。iPhone用にビルドしたのでは、クラッシュするコードを書かないといけない。それゆえお手軽さにかける。


これは、xcodeのNavigation Controller templateから何も変更されていないものだ。


Brandon Roseという開発者はどうしたんだ?何故こんなアプリをリリースしたのか?良い質問だ。このバージョンにおいて、このアプリには害はなく、何もしなさそうに見える。しかし、これは将来的に悪意のあるものになりうる。こいつはブラックリストに入れて、信用すべきではない。これが単なる誤解であるということはないか?偶然ではないだろう。これは、未遂に終わったあくどい詐欺行為なのだ。


Brandonは彼の偽のアプリに関してwebsiteを作っていた(アダルトサイトへランダムに飛ぶものだったので、私はこのリンクを取り去った。)し、彼自身の動画(http://www.youtube.com/watch?v=CItN5_Vs0eI 訳注:この動画は本人による削除済み)はこのアプリを説明するものだった。私には何故このような多大な労力が偽のアプリのために費やされたのかわからない。(しかし、この動画は面白い。こいつは、ラリっているみたいで(訳注:looks stoned)自分の顔を擦り続けている。)


このことに関して追加すべき事項としては、我々の最初のメールのやりとりのあとアプリの説明書きの変更もされたということだ。最初のバージョンでは、このアプリはディスク上のファイルを/Applicationsフォルダから“他の”パーティションへメモリが足りなくなったときに移動させると説明されていた。


フラッシュメモリはハードディスクのことで、“RAM”とは異なり、アプリがメモリ不足でクラッシュする状態をディスクのファイル移動が解決するものではないだろうと私はBrandonに説明した。このあと、このアプリの表記は変更され、彼のビデオが出てきた。非常に興味深い。


私にはすべてのemailのログがあり、私はこのアプリに関連することを投稿するかも知れない。 Brandonは親切にも彼の電話番号を教えてくれているが、ここに投稿するつもりはない。(今回は)


コメントはお気軽にBrandon(radioman317@gmail.com)まで。


◎ 訳文は以上。続報が入り次第ここでお伝えするかも。