ATOK2008が素晴らしい10の理由
以前、ATOK2008が凄いと言うことを書いたが(http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20080410)、実際に2ヶ月ほど使ってみてどういうところが凄いか感じたことを書いてみる。
ATOK 2008を買ってでも使うべき“10の理由”
http://ascii.jp/elem/000/000/122/122037/
には書かれていなくて、かつ、私が便利だと思った機能を10個以下に挙げてみる。
(↑の記事も大変参考になるので、是非一読された上で以下の記事を読んでください)
1) 推測候補機能
携帯のように予測変換機能が備わっている。ATOKでは「推測候補モード」と呼ばれている。CTRL+変換キーでこの入力モードに入ることが出来る。
しかし、大変便利なのでdefaultでこのモードにしておきたい。これは、ATOKのプロパティ→「入力変換」のタブの「省入力・推測変換」の「推測候補モードを初期値とする」にチェックを入れれば良い。
2) 住所の省入力機能
「かぶきちょう」と入力してF3キーを押すと、「東京都新宿区歌舞伎町」のように補完される。住所の省入力機能である。
もちろん、郵便番号から住所を入力する機能もあり、「123-0841」のように入力すれば「東京都足立区西新井《123-0841》」というのが変換候補に出てくる。二度目は学習するので「1」と入力した時点で「東京都足立区西新井」が推測候補に出てくる。賢すぎる!
3) 駅名は候補選択の時に《駅名》と表示されている。
人名や地名は結構駅名とかぶっているので、駅名辞書と言うのは入れてあると人名や地名の入力のときに便利なのだということを知った。
4) ATOKダイレクト
ATOKダイレクトというプラグインを入れておけば、オンライン辞書などを調べてくれる。
例えば「ATOKダイレクト for はてな」を入れれば、はてなキーワードに登録されているか調べてくれる。
「すくーるでいず」と入力してCTRL + Insertを押せば次のような画面になる。
「ATOKダイレクト for goo」を入れれば、gooの辞書も引くことが出来る。
「てんいむほう」と入力してCTRL + Insert。
5) 連想変換
「ほうきぼし」と入力して変換を行なうと CTRL + Tabで「連想変換」が行える。
類語が出てきて、その意味も出てくる。
6) 遡ってUndo機能
変換確定後も範囲を選択して変換キーを押せば、変換前の状態に戻すことが出来る。たぶん、入力した文字列と変換された文字列の対をある程度記憶しているのだと思う。
ATOKで変換していない文字列も読み方がわからなければメモ帳に貼り付け、範囲選択して変換キーを押せば平仮名に戻してくれる。(たまに間違えた読みになるが)
また確定直後ならばCtrl + Backspaceで(範囲選択なしに)確定Undoが出来る。間違えて確定させてしまった時に便利だ。
7) 人名変換
F2で人名変換。一度確定すると次回からはスペースキーで変換したときに候補として出るようになる。
8) ActiveSync + WebDAV
学習したユーザー辞書をインターネット上においておき、自分の使用する他のマシンで共有することが出来る技術がActive Sync(http://www.atok.com/sync/)である。
この共有先にフリーのWebDAVを指定して使うことが出来るらしい。詳しくは以下の記事から。
究極に近づいているような気がするATOK2008(SUPER BLOG.JP)
http://www.superblog.jp/mt/archives/2008/02/24-124716.php
これで、いつでも自分の慣れた入力環境で日本語入力ができる。ちなみにATOK2008のライセンスでは同一ユーザーが複数のマシンATOKをインストールして使うことは許されているのでライセンス的にも何も問題はない。
9) カタカナ → 英語変換
「ふらわー」と入力してF4。「flower」と変換されるのだ。凄すぎる。
「はな」と入力してF4を押しても「flower」と変換されるわけではないので注意!
「ゆびきたす」でF4「ubiquitous」
「しんくろなす」でF4「synchronous」
私はかな入力なので、この機能を使えば、英文をタイプする時に少ないタイプ数で済みそうだ。
10) 国語辞典、広辞苑、英和、和英辞典を始め医療やマスコミ用などの辞書パック
オプション(別売り)だが、国語辞典、広辞苑、英和、和英辞典を始め医療やマスコミ用などの辞書パックがある。
■ まとめ
以上の10項目には挙げなかったが、ATOK2008の学習はとても賢い。Microsoft製のIMEが改悪を繰り返しているうちにATOKは遙か遠くまで到達してしまったという感じだ。
個人的には、これ以上改善を望む箇所はない。もはやATOKは2008において、究極の日本語変換装置として完成されたのだ。
ちなみに新規で買うならダウンロード販売もAmazonで買うのもほとんど変わらない。(ダウンロード販売は6,615円。アマゾンでパッケージ購入(CD-ROM版)は6,657円。アカデミック版は 4,610円) Amazonでのご購入は以下のリンクからどうぞ。
■ 関連記事
書き屋のためのATOK2008
http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20080529