エキシビション


第18回世界コンピュータ将棋選手権関係の話題で「エキシビション」を「エキシビョン」と書いている人を結構目にするのだが、英語の綴りはexhibitionなので、カタカナ表記としては誤り。


ただ、ネイティブの発音は「エクサビシャン」で、「シャン」の直前の音が濁音なので「シ」が少し濁って聞こえなくもないし、そもそも「エキシビション」とカタカナ表記そのまま発音してネイティブに通じるかどうかも怪しい。


カタカナ表記はネイティブの発音とずいぶん違うので、なんだか気持悪いのだけど、そう書くのが慣習になっているので仕方ない。


そういや、私は昔、会社で「代替」は「だいたい」ではなく、「だいがえ」と読みなさいと教えられたことがある。電話口で話したときに「だいたい500円ぐらい」の「だいたい」に聞こえて紛らわしいのだ。あと「既存」も本来は「きそん」が正しいのだが、「毀損」に聞こえるので「きぞん」とわざと誤って読みなさいと教えられた。


「依存」も「いそん」が正式だが、「いぞん」と慣用読みで私は読む。これは、ATOKでは「いそん」では変換しないことがあるので「いぞん」とタイプするためでもある。


しかし、たくさんの人が慣用読みのほうを使い出すと慣用読みのほうが優位になってくる。「出納」は「すいとう」であって「しゅつのう」なんて読んだら普通馬鹿にされるもんだが、実は「すいとう」は慣用読みで「しゅつのう」が本来の読みだ。