日本コンピュータチェス協会(JCCA)について私が知っている100のこと(2)

yaneurao2008-04-19



私が馬場さんに最初に会ったのは、もうかれこれ15年以上昔のことだ。場所は、私の家の近く(八尾)の「からふね屋」である。八尾までわざわざ馬場さんが訪ねてきてくれた。


マクドナルドか、ドムドムにしますか?」と尋ねたら、馬場さんがこっちがいいと言って「からふね屋」に入ることになった。知らない人に言うと、からふね屋は珈琲とスイーツの店である。


「からふね屋」に入ると馬場氏は、メニューをあまり見るでもなくフルーツパフェを頼んだ。「フルーツパフェを食べ歩いて感想をメモしている。いつか本にして出版したい。」と語っていた。もうその時点で私のなかでは「変な人」確定である。


馬場さんは、当時、月刊I/Oに投稿していた。*1


以下、馬場さんが話していた内容をそのまま書く。15年も前のことなのでところどころ不正確なのはお許し願いたい。


「日本コンピュータチェス協会(JCCA)という名前は商標(?)を取得してあるので他の人は使えない。未来永劫、日本コンピュータチェス協会は僕の運営する日本コンピュータチェス協会しかない。」


「コンピュータ将棋はやがてプロ棋士に勝つ。コンピュータ将棋の探索技術は人工知能などの他分野に応用される。」


「JCCAの会誌はAIと言う名前で本誌と別誌がある。本誌はチェス中心で、別紙はAI関係の話題が中心。将棋や囲碁の記事が多い。」


「僕は、絵を描くことが好きで、JCCAの会誌の表紙は自分で描いている。」


「コンピュータチェスやコンピュータ将棋の探索技術は人工知能分野でも最先端の技術で、NASAなんかが狙っていると思う。」


「僕はもういい年だが、定職にも就いていない。(中略) 僕の同級生はみんないまごろは会社でも課長か係長クラスになっている。それが悔しい。」


君のことは正直スパイかも知れないと思っている。」


「最近、夜中に電話がかかってきて留守電に無言のメッセージが残されていることがある。僕は狙われているのかも知れない。」


「僕は情報がどこから漏れたか特定できるように同じ情報であってもそれぞれの人にディテールを少しずつ変えて話すようにしている。」


「僕は被害妄想的に見えるかも知れないが、被害妄想ぎみに疑ってかからなければ、JCCA(JCCAの会員が持つ技術?)を守れない。」


「僕は君ぐらいの年齢のときに女性にこっぴどく振られたのがきっかけで心理学に興味を持ち、フロイトを勉強するようになった。だけど、フロイトを本当の意味で理解するまでに、それを実際のケースに当てはめて考える訓練を繰り返し、10年以上の歳月が必要だった。」



要するに「同級生はみな出世していてニートの自分が惨め。対人関係もあまりうまく行かず、コンピュータチェス協会だけが自分の最後の砦で、これを失うわけにはいかない。そのためには被害妄想ぎみにもなる。」と言うことらしかった。


当時の私は馬場さんの話を聞けば聞くほどこの人は変人なのだと思った。



(明日のエントリに続く)

*1:http://asmodai.hp.infoseek.co.jp/doc.html に馬場さんの名前が結構並んでいる。