マインドストームNXTの工業用途での利用


マインドストームNXTは、アダプター駆動の改造とマルチプレクサでのポート数の拡大をすれば、工業用途でも使えなくはないと思う。


小さな工場でパッケージの袋詰めなどを自動化するのには低コストでちょうど良いと思う。袋のサイズが変更になったときのカスタマイズも容易である。


工業用途で使うなら、他には、


1. もっと大電流も扱えたほうが便利。(I2CでPIC/AVRなどに接続して、そちらでリレー制御させるべきか?)


2. 部品として金属製のもっと頑丈なものが使いたいときがある。(Legoでプロトタイプを作って、本番で使うものは別途板金などで製作すべきか?)


というところだろう。


NXTにI2Cで接続して使えるリレー基板とか、I2Cで接続できる32chぐらいのI/Oポート基板などがあると良いと思う。しかしI2Cで制御するなら、そもそもNXTなんて使わずに、直接、USBからI2C制御できる機器を用いたほうが良いという気は少しする…。


パソコンからSPI/I2Cバス搭載デバイスを直接制御できるコンバータ登場
http://www.ratocsystems.com/info/news/2007/1214_02.html


そんなわけで、私が思うにNXTの位置付としては、


1) 工業/情報分野の教材としての利用
2) ホビーの範疇における自動制御、趣味のロボット製作、
 パソコンからワイヤレスリモコン制御など。
3) 工業製品のラピッドプロトタイピング


あたりになるのだろう。もっとオプションパーツが充実していれば、工業目的でも十分使えそうなだけに残念ではあるが。