家庭用ブックスキャナがATIZから

yaneurao2007-12-25



BookDriveDIY(→id:yaneurao:20070201)のATIZ(→http://www.atiz.com/)から家庭用のブックスキャナが発売された。


BookDriveDIYのほうは、フルセットだと100万円近くするのに対して、こちらは(web上では価格は公開されていないがカメラ別で)$1595らしい。いまやカメラは、1000万画素のものでも3万前後で買えるので、カメラを2つ買って日本への送料を入れてもおそらく30万円には収まるだろう。


取り込み速度は1時間に500ページ。ページめくりは手動。これで30万円を安いとみるか高いとみるか。私は購入を前向きに検討しているものの、常識的には、いまは(よほど本の置場に困っていない限り)まだ買わないほうがいいんじゃないかと思う。


そもそもカメラの解像度やレスポンス性の向上は進歩が非常に速い。いまデジカメとしてはハイエンドモデルの1000万画素のものでも200dpiぐらいの解像度しかない。長期保存するつもりなら、せめて300dpi、欲を言うなら1200dpiぐらいで取り込んでおかないと後悔しかねない。


それに1時間に500ページというのは、撮影は 3600秒 / 500ページ / 2(見開き) = 14.4秒間隔である。1000万画素のデータ(1画素8bitだとしても無圧縮で10MB)をSDなどに書き出すのは時間がかかる(連続撮影は1コマ/3秒ぐらいが相場だろう)とは言え14秒は遅すぎる。


パソコン取り込み後の画像補正に時間がかかるのかも知れない。同じくATIZのスキャンユーティリティSnapterも、画像補正は結構時間がかかる。おそらく今回のソフトに付属のものとコアは同じなのだろうから、同じように時間がかかるのだろう。このへんはマシンが速くなればなんとかなりそうだが。


ともかくいまは買い時ではなさそうだ。


逆に、解像度が200dpiぐらいで良いようなどうでもいい本や資料の取り込みには向いてるかも知れない。私は毎日ニコニコ動画でも見ながら、ながら作業で、少しずつ取り込んでいこうかと思っている。