ウイルスバスター2008は2007から大改悪されている件 (2)
昨日のコメント欄で、スパムメールに対していろんな考え方があるのだなぁと思った。
メールは手紙と同じで100%届く保証はないのだから、
(なぜか分からないけど2週間後に配達されたり…)
電話など、別の通信手段を準備しておく必要がある。
確かにその通りだと思うのだけど、そもそも普段から電話などで連絡を取り合っているような人のアドレスはスパムフィルタでホワイトリストに入っているので、そういう人から来るメールがスパムフィルタで遮断されてしまうということは普通、あり得ない。
問題なのは、初めて自分にメールをしてくる人である。これがきちんと届かないと大きなビジネスチャンスを逃すこともある。
「スパムフィルタに阻まれて届かなかったのかも知れないからアドレスを変えて出しなおそう」と考える人ばかりではなく、リターンがなければ「相手にされなかった」と考えるような人も居る。だから、
パブリックなベイジアンフィルタでスパム行きのメールはスパムでいいと思う。そんなの出す方が悪い。
というのは、そういう考え方もアリだと思うのだけど、ビジネスチャンスを逃して困るのは結局自分なので、私はそれで良いとは思わない。
そんなわけで、(私のこの考えを貫くなら)0.01%でも過学習による誤判定がありえるスパムフィルタは使い物にならない。
では、Outlook2007には、過学習による誤判定がありうるか?
Outlook2007の「迷惑メールの処理レベル」は「低」に設定する。説明には、
迷惑メールであることが明らかなメールを迷惑メールフォルダに振り分けます。
と書かれている。説明を読む限り「過学習による誤判定」などあってはならないはずだ。1日間、テストしてみた。合計、1000通程度のメール(うち97%がスパムメール)を振り分けた。結果、わかったことは、はてなダイアリー(hatena-d-comment@hatena.ne.jp)からの通知メールはときどき迷惑メールだと誤って判定されるということだった。
Outlook2007の迷惑メールフィルタをどうやって作っいるのかは知らないが、はてなダイアリーは大量にメールを送信しているのでこれはスパムの可能性ありとみなされているのかも知れない。確かにトラフィックだけで見ればそう見えるだろう。これはOutlook2007に迷惑メールの(人力による)レポート機能が存在しないため仕方ないのかも知れない。だとすると、レポート機能のないスパムフィルタというのは(スパムフィルタとしての)設計の根底に問題があると思う。(つづく)