ENTERキーの壊れたおっさん


知り合いのおっさんが、ENTERキーを壊した。そのおっさんは、いつも力をこめてENTERキーを押すので、ENTERキーを押すときだけパコン、パコンと高い音が鳴っていた。


なんでも急いで伝票を印刷しなければならないらしく「どないしたらいいですか、助けてください」と私に電話がかかってきた。


「そんなん知らんがな!」と思いながらもキーバインドを変更するフリーソフトを紹介したが、今度はインターネットのつなげ方は娘しかわからないとかぬかしやがる。


「ほんとに面倒くさい人だなぁ」と思いながら、「そしたら、いいですか。ALTキーを押し下げて、押し下げたまま、テンキーで 1 , 3と入力して、そのあとALTキーから指を離してください」と言った。*1


どうやら、そのおっさんはそれで事足りたらしく満足げだった。


というのは、2年ほどの前の話で、最近になって知ったのだが、そのパソコンはいまだにENTERキーが壊れていて、いまだにALT + 1,3 で ENTERキーの代用をしているらしい。いい加減、キーボードぐらい買え!

*1:自前でキースキャンをしていないアプリなら、これで改行コード(0x0D = 13)が入力されるだろう。DOS時代によく活用した裏ワザ(?)で、BIOSの実装レベルでそうなっていたと思う。