大人のためのピアノ入門(6)
前回の続き。
■ リズム訓練 -- 具体的な訓練方法(1)
音がひとつだけあるとする。たったひとつの音だけではリズムにはならない。
ところが、そこから一定時間経過後にもう一つの音が鳴ったとする。そうするとひとつ前の音からの時間的な経過を人間は知覚することが出来る。
このようなパルスが等間隔の時間的経過で発生した場合、そこにビート(拍)が生じる。
リズム訓練でまず必要なのは、正確にビートを保つ訓練である。メトロノーム(か、メトロノームのソフト)などで一定間隔のビートを発生させて、それを正確に保つ訓練をする。ある程度早いビートは訓練なしでも正確に保てるのだが遅いビートは訓練なしではほとんどの人は保つことができない。
少し余談になるが、最近アーケード筐体でもリリースされたリズム天国は、このような訓練教材として非常に興味深い。 このゲームは実は、つんく♂(シャ乱Q)が自ら企画書を提出して実現したものであり、このようなリズム訓練が音楽家の素養として必要であることをうかがわせる。 このゲームは、ゲームボーイアドバンス版しか出ていないのが残念だ。ゲームボーイアドバンス用に発売された最後のゲームとなった。*1 |