本が邪魔で仕方がない(2)

yaneurao2007-02-02


どうせバイト君を雇わなければならないなら、時間当たりに少しでも多く取り込めたほうが良い。そこで、どうやれば高速に取り込めるのかを考えてみる。


カラーレーザー複合機を買ってしまうのも一つの手ではないかと思う。A4のものなら12万前後、A3のものでも20万ぐらいから買える。


しかし、本の喉*1が影になるのを避けて貴重な本をめいいっぱい広げて押さえつけて取り込むのは嫌だ。


こう考えるとBook Drive DIYの構造から学ぶべきことは多い。このスキャナは自動補正らしき自動補正をしていないのに取り込み品質が優れている。これは本をV字型に配置しているためでスキャナもどうせなら三角木馬逆V字型の形をしたアクリル板の上に載せて、下からデジカメで撮影してしまえば良いのである。


しかし、これでもページをめくるごとに本を裏返す必要があるのはどうも面倒な気がする。そうなるとV字型は外せない。もう一つは高速ページめくりソリューションである。何と言っても手でパラパラめくるのが一番早いだろう。Book Drive DIYの動画を見ていると、どうも6秒に1回ぐらいしかスキャンしていない。1分で20ページ。1時間で1200ページである。


手でページをめくるだけであれば1秒で1枚ぐらいは出来るだろうから、1分で120ページ、1時間で7200ページ。300ページの本ならば24冊。アルバイト君を1時間1,000円で雇ったとして1冊当たりの取り込みコストは42円である。(実際は取り込み後の補正も必要なのでもう少し高くなるだろうが。)


そこで、ぱらぱらめくりながら2方向からデジカメで撮影し、パソコン側でひずみ補正を行なうわけである。本当は動画キャプチャしてあとで画像処理でなんとかしてしまいたいのだが、文字がはっきり読めるクオリティで動画キャプチャするのはデータの転送速度やHDDの書き出し速度から言って無理がある。


そこで一定のリズムで静止画を自動撮影する。CanonのEOSシリーズなどはパソコン側とケーブルで接続し、操作出来るのでこいつを利用する。あとは歪み補正プログラムを書くだけだ。デジカメからの転送に要する時間を差し引くとリアルタイムに行なうとなれば非常にシビアであるが、リアルタイムは必須条件でもないので寝ている間にでも行なえばいいだろう。


そうは言っても歪み補正はそう簡単でもない。格子状の赤色光線を当てた状態で撮影し、直後にその光線を当てずに撮影するという2度の撮影を行ない、赤色光線を手がかりに紙の曲率を求めようと思うのだが、いかにも野暮ったい。何かいいアイデアは無いものか。

*1:本の部位の名称については→http://www.if-j.co.jp/web/yougo/jpg/honbubun.jpg