クローン携帯(6)


これでやっと解析作業にとりかかれる。プログラミングで言えば、ここはまだ「Visual Studioをインストール」した程度の段階だ。これでやっと作業のスタート地点に立てたわけである。ここまでの手順を公開したのは、みんなも「Visual Studioをインストール」してこの世界の面白さ(と難しさ)を体験してみれば?という私からの誘いであって、決して「俺様、クローン携帯できちゃったwww」という意味のものではない。

# 未記入 『ハードウェアをハッキングをする技術はすごいけど、解析行為は著作権法違反とかにならないのかな?』

てなコメントも頂戴しているが、「プログラミングを始めようと思ってVisualStudioをインストールしました」って書いただけで、「お前、プログラミングが出来るだなんて、ホント天才だな!Winnyみたいなの作って逮捕されないように気をつけろよ!」とかコメントがついているようなもので全く的外れである。


クローン携帯が出来たという雑誌記事があったというコメントをコメント欄で頂戴したが、あれはFOMAの携帯のIMUI(個体識別番号)を使いまわしていたころの話である。NTTの公式見解では現在でも「クローン携帯は不可能」ということである。


上記のクローン携帯は、NTTだけが悪いのではなく、IMUIしかチェックしない海外の電話会社にも非があるように思う。またNTTはIMUIを使いまわさないように2006年2月にシステムを改修している。よってその後、日本国内で製造された携帯を用いたクローン携帯は存在しないと思う。


まあ、読者の方々は、これから主流となりうる接触型/非接触型ICチップの仕組みとセキュリティの強度をショーモナイマスコミの意見に惑わされることなく、自分の眼で確かめるべきだと思う。


(つづく)