脱税の難しさ

脱税ハンドブック

「脱税ハンドブック」を読み終わった。税務署は、えらく細かい部分までチェックしていて、(発覚しないように)脱税するのは至難の業であるというのがわかった。正直、ここまでチェックが厳しいとは思っていなかった。私も身を引き締めなければならない。


概して、脱税というのは、儲かっている人が行なう。儲かっていない人は、そもそも払う税金自体が少ないので脱税する必要があまりないのだ。また、脱税を行なう人は用意周到さが無いと言われている。毎年ある程度の儲けが出ているのならばそれなりに税金対策を行なっているのが普通だ。


だから、脱税するのは、いままでは儲かっていなかったのに、たまたま何かの拍子に大幅な黒字が出て、いままでの儲からなかった時期の辛い思い出を反芻しながら、「会社の経営が苦しくなったときのために裏金をなんとしてもプールしておきたい」などと考える経営者が場当たり的に計画性もなくやってしまうケースが非常に多いそうだ。そういった経営者の方は、是非この本を読んで、節税のあり方をよーく考えなおしてみて欲しい。