オブジェクト指向ならこれを読め!

今回は「オブジェクト指向ならこれを読め!」という本を集めてみた。ただし、オブジェクト指向自体のプログラミングにおける役割というのは難しい。たとえば、現代であればクラスは再利用の単位としては粒度が適切ではないと考えている上級プログラマが多数いるはずで、それを補うためにAOPなりDIなりgenericsなりmix-inなりILP(Inductive Logic Programming:帰納論理プログラミング)なり何なりを用いる。


まあそんなわけで、オブジェクト指向自体にあまり深入りするのは得策ではないと私自身は考えているので、定評のある本、是非これだけは押さえておきたいという本だけを挙げておくことにする。


オブジェクト指向入門 (ASCII SOFTWARE SCIENCE Programming Paradigm)


Bertrand Meyer氏の「オブジェクト指向入門」


これはさまざまな言語におけるオブジェクト指向のありかたを網羅的に書かれた本で、教科書として定評がある。私も最初この本で勉強させてもらった。



憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座 (DDJ Selection)


「憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座―C++による実践的ソフトウェア構築入門」


オブジェクト指向全盛期に書かれた本で、いまや内容が古いところもあるけれど、初めて学ぼうとする人には十分指針になると思うので挙げておく。



デザインパターン―オブジェクト指向における再利用のための (ADDISON‐WESLEY プロフェッショナルコンピューティングシリーズ)


オブジェクト指向における再利用のための デザインパターン


いまの時代、デザインパターン抜きにオブジェクト指向は語れないと思う。


デザインパターンは、絶えず変化のなかで作られていくのだけれど、プログラマ同士の共通語としてこの本に載っているものぐらいは知っておいて欲しい。



最近であれば、あとはUMLの記法を覚えるだとか、template meta programmingについて勉強するだとか、例外安全について勉強するだとか、そういうのも必須課題ではあるのだけれど今回の趣旨から外れるのでこのへんにしておく。