漢字博士の俺様登場(3)

もっとひどいのが、単位系。メートルを表す漢字「米」、リットルを表す漢字「立」、グラムを表す漢字「瓦」だ。


この3種類が、十倍、百倍、千倍を表す「十」「百」「千」や、1/10、1/100、1/1000を表す「分」「厘」「毛」と組み合わさる。



粍 糎 粉 米 籵 粨 粁
竓 竰 竕 立 竍 竡 竏
瓱 甅 瓰 瓦 瓧 瓸 瓩

たとえば「竕」は「デシリットル」、「甅」は「センチグラム」、「粍」は「ミリメートル」のように読む。「籵」は「デカメートル」であり、「竡」は「ヘクトリットル」であり、「瓩」は「キロメートル」である。これらの漢字と読みは広辞苑にも載っている。


「デシリットル」ですら小学校の理科の教科書でしか出てこないと言われているのに、「デカメートル」とか「ヘクトリットル」とか、なんですか、それ?っていう感じだ。


さらに重さの単位は「屯」(トン)と組み合わさって「瓲」という「トン」を表す文字まである。つまり、漢字検定1級を目指す者は必ずこの3×7+1 = 22個を覚えなければならない。「こんな漢字、死ぬまで使うことはないんだろうな」とか思いながらな!(`ω´)