日本地理

愛媛から社員希望の人が大阪に出てくることになった。私の場合、この「愛媛」っていうのが何度聞いても覚えられない。



それというのも私は子供のころトイレに世界地図が貼ってあった。だけど日本地図は家には無かった。数にしか興味を示さなかったらしく、テレビもアニメとNHKの数学の番組以外は見ないという有様だったので、日本地図を見る機会すらなかった。


小学校も休みがちだった私は、日本の地図を初めて見たのは小学校の高学年になってからだった。


初めて日本地図を見た、やねうらお少年は驚きのあまり北海道を指差してこうつぶやいたのだ。


な、、なんや!!プテラノドン、こんなところに棲んでよる。

琵琶湖を指差して


こんなところ、穴あいちょる。
ここに鉛筆突き刺して皿回しみたいに日本列島をぐるぐるまわしたらおもろそうやな!


そんな調子だから、中学になって学校の試験のために初めて日本の地名を上から覚えていくことになったのだが、北海道、青森・秋田・岩手・新潟..えっ?なに?この「潟」って漢字おかしくない?変なところ割れとるデ?この変なところが割れてるのが気になって気になってそのまま眠れず、もうええわ!と日本の地名を覚えること自体を放棄。大阪がどこにあるかも知らず、東京がどこにあるかもわからない状態だった。


日本地理の最初の試験で、日本地図に都道府県と県庁所在地を書く問題が出て、「北海道」と、琵琶湖より上を全部「東京」と書いて、琵琶湖より下を全部「大阪」と書いた。返ってきた答案には、正しい位置の「東京」と「大阪」の場所にだけ丸がしてあって「ああ、ここね。ここが東京と大阪ね」と、そのとき産まれて初めて「東京」と「大阪」の場所がどこだかを知ったような次第だ。


そんなだから、当時は「愛媛」を「あいち」と思い込んでいて、「愛知」を「簡単なほうの あいち」と思っていた。おかげで、いまだに愛知と愛媛とがゴッチャになっている。たぶん死ぬまで直りそうにない。