becky2 hacks

私の会社では社内データの暗号化にはTrueCrypt(id:yaneurao:20050114)というフリーソフトを使っている。これは非常に優秀な暗号化ソフトだ。いつノーパソが警察に押収されても泥棒に盗まれても大丈夫ってわけだ。


しかし、そこで使っているデータを、DVD-RへフォルダまるごとbackupするとそのDVD-Rを盗まれたときに機密が漏洩してしまう。これでは何をやっているのかわからない。


そこで、暗号化volumeの元ファイルをそのままDVD-Rに記録することを考える。ISO9660では4GB超えのファイルは記録できないので、暗号化volumeを最初から3.5GB程度にしておかねばならない。しかし、毎日何百通とメールが来る状況においては、数ヶ月で1GB、1年で3.5GBぐらい使い切ってしまう。早い話、古くなったメールはDVD-Rに逃がして削除しなくてはならない。


でもときどきメールを読み返したくなることがある。そのときはbackupしておいたDVD-Rの暗号化volumeの元ファイルをTrueCryptで直接マウントしてメーラーで確認..できると良いのだが、たいていのメーラーではそれが出来ない。(よね?)


たとえばBecky2。起動時にデータフォルダとして指定されているフォルダに同期用のファイルを生成して、そのファイルが生成できなければ起動に失敗する。これを何とかしないことにはDVD-R上のメールを直接閲覧することは出来ない。


仕方ないのでBecky2をcrackすることを考える。DVD-Rのように読み書きできないフォルダがデータフォルダとして指定されると、起動時にエラーが出るので、OllyDbgでattachして、breakさせて、ctrl+f9を数回押してユーザーコードに戻り、CALLの直後にあるJNZ SHORT ...をJMPに書き換えるだけで良い。becky2の最新版(2.22)では、書き換え場所は、18F0D : 75 → EB だ。


でもこれじゃあ、becky2 hacksではなくて、becky2 cracks。
もう少しまともな解決方法は無いもんかねぇ..。