Microsoftは違法コピー容認企業か?

私にとってMicrosoftは「違法コピー容認企業」というエピソード。


地下鉄サリン事件があって、警察はオウム真理教が黒であるとして捜査を進めていたころの話だ。別件逮捕でも何でもいいから、ともかく何か逮捕できそうなネタは無いかと大阪府警の人に人づてに相談され、私は当時、オウム真理教の信者がやっていたパソコンショップ「マハポーシャ」*1に目を向けた。ここは、組み立てパソコンを買うと「動作テスト用」と称して、Windowsをプリインストールしていたのだ。(もちろんライセンス違反)


ところが、ソフトの違法コピーというのはそれを訴える側の申し出がないといけないらしく(法律的にいまどうなってるのかは知らない。詳しい人フォローよろしく)、大阪府警の人が日本のMicrosoftの偉いさんのところに(これはオーム真理教の捜査につながるので)「マハポーシャを訴えてくれ」と頼み込みに行った。


Microsoftの回答は「ノー」 (私もそのときのことは詳しくは覚えてないが)事実関係も確認できないし、そんなことには協力できないとのことだった。


OSに限らずソフトウェアというのは、普及してナンボという側面がある。最初は安くても(タダでも)いいのでなるべくたくさんの人に使ってもらうことが大切だ。当時のMicrosoftはどうもそういう戦略だったような印象を(個人的には)受ける。

*1:「マハ」は「大きな」、「ポーシャ」は「財産」の意味だから差し詰め「巨万の富」と言ったところか。