我は知を探求する者なり!(12)

その時、ある閃きが私の脳裏を電光石火のごとく駆け巡った。


ちょっと待て。0721のように頭に0がつく係数はC言語では8進数とみなされるのではないのか?


(゜Д゜)! そうだ。「721」が本当に「オナニー」という語呂合わせだとしたら、これはプログラムソース上に“0721”と記述されているということだ。C/C++言語では、先頭が0で始まれば8進数扱いになる。つまりは、「このプログラムソースはC/C++言語では書かれていませんよ」ということを暗に示しているのだ。わざわざ0721という語呂合わせを“強引に”使うことによって。0から始まる数字を10進数扱いで使えるのは、VBか、C#か、Delphiか..。


この暗号を作っているのは一体誰だ?この暗号を作成した者(アーキテクト)と、FOMAを改造しパソコンから文字を打てるようにした者、そしてそれを販売する者、スパムの配信行為を行なう者、受け側のホームページ(php等)を作る者、債権を回収する者、ひょっとしてすべて違う業者の可能性はないか?


その可能性は高い。(この暗号を策定した)アーキテクトはおそらく一人だろうが、他はいくつもの業者が入り組んでいると考えるほうが自然だ。


FOMAの番号を集める業者は別なのか?


そういうビジネスモデルも考えられなくもない。番号を集める業者は一ヶ所に集中しているほうが(業界の)全体的なスパムの送信効率は上がるだろうから。


ではFOMAの番号を集める業者はいくつあるのか?


もしそういう業者が存在すると仮定した場合、複数あることになる。なぜなら非通知テレビ電話発信によってFOMAmovaか判別しているが、もし番号を集める業者がひとつしかないとすれば、非通知テレビ電話発信による着信履歴が自分のFOMAに何度も残っているのはおかしい。


FOMAの番号リストをupdateするために定期的にしらみ潰しに非通知テレビ電話発信をひとつの業者が行なっているとは考えられないか?


その可能性はほとんど無い。ひとたびFOMAだとわかった番号に対して再度FOMAmovaかを判定する行為自体あまり意味がないからだ。FOMAを解約される可能性は無くは無いが非常に低い確率だと考えられる。逆に、FOMAでない番号(空き番号 or movaの番号 or 他キャリアの番号)に対してのみ再度ふるいにかけるためにテレビ電話発信を行なうのならば意味がある行為と言えるのだが。


FOMAの番号を集める業者が居ないか実質的に存在しないことを証明するものは他にあるのか?


非通知テレビ電話のコール数が業者によって異なるのにも着眼したい。ATコマンドでテレビ電話発信をしたあと「RING」リザルト(=呼び出し中を意味する応答)を待ってから切断したのでは3コール以上してしまい通話料金がかかりかねない。そこで、「NO CARRIER」リザルト(=話し中か通話不能のリザルト)ないし、time out(ダイアルしたあと強制切断するまでの時間)のどちらかで切断するしか無いだろう。コール数が異なるというのはtime outの設定が異なると言うことを意味する。設定が異なるのは異なる業者だという可能性が高い。


「NO CARRIER」リザルトで判別しているのならば、相手が「電波の届かない場所に居るか電源が入っていない」場合、相手がFOMAであっても「NO CARRIER」=FOMA以外、と判別されてしまうのではないか?


その通り!すなわち、常に電波の届かない場所に置かれた携帯には原則的にFOMAスパムメールが送られることはない。


本当にそうか?
(つづく)