俺様クラスをビジュアライズしろ!(1)

技術評論社から近々発売になるVisualStudio2005のムックに原稿を書いた。あやうく落としそうになったが滑り込みセーフである。(たぶん)


MSDNの情報をまる写ししたり、誰にでもわかるように咀嚼(そしゃく)して書いても良かったのだけど、さすがに「そろそろMicrosoftMVPか」とまことしやかにささやかれているやねうらおがそんなことをしようはずもない。(嘘です。誰もささやいてません。)


そんなわけで、「VS2005をべた褒めしてMicrosoftMVPになってやるぜ!」という意気込みのもと、手探り状態で記事を書き始めた。


原稿の前半ではVS2003で「俺様クラスを展開しろ」(id:ladybug:20050212)というのがVS2005(beta2)でどうなっているのかという話だ。


「VS2005は凄い!std::basic_stringのようなクラスだってデバッガできちんと表示できちゃう!」


でも、式エバリュエータが利用している設定ファイル(autoexp.dat)を眺めていると、実装が間違ってることに気づく。


std::string s = "こんにちは世界さん";
s[4] = '\0';

案の定「こん」しか表示されない。autoexp.datを書いた人はstd::basic_stringの仕様を正しく理解してなさそうだ。「そんな人だってMicrosoftでVSの開発ができちゃう!」 おいおい、ぜんぜん褒め言葉になってないってば。(つづく)