ワンクリ業者タイーホ

これがメール送信機らしい


ご存知の通り、昨日、ワンクリ業者がタイーホになった。実は、私はマスコミの人から聞いていたので大阪府警がこの件で動いているのは2ヶ月ぐらい前から知っていた。マスコミの人は警察の捜査情報を民間人に教えてはならないのだけれど、私の場合、この道の専門家ということで、マスコミの人からいろいろ聞かれていたので、そのときにそういう状況についても聞いていた。


で、私が、この件について、そこまで(マスコミから尋ねられるほど)詳しかったのは、私自身、ワンクリ詐欺についてはかなり独自に解析したし(いずれ解析資料をこのblogで公開する)、またFOMAを改造した経験があったからだ。FOMAの改造は、電子工作としてこのblogでも公開していたのでご存知の人も多いだろう。私はP900iは回路のマトリクスまで解析していたので(証拠⇒id:yaneurao:20040818)、今日の写真のように各ボタンに2個ずつ配線するようなことはしていないが。


それはともかく、FOMAシリーズは、movaとは違って、USBケーブルでつないでも外部からはボタンの制御ができないようになっている。だから、FOMAシリーズでちょっとしたことをやろうかと思うと、必ず半田付けしなければならない。FOMAはPBXの代わりに使ったり、小型のビデオカメラとして使ったり、まあ、いろいろ使用用途があって面白い。たとえば、FOMAを持っていない人がFOMA用のiアプリを開発するときに、実機で動くかテストするため、webカメラ+改造FOMAを取り付けたパソコンにSoftEtherごしに接続してアプリの実機テストを行なったりも出来るし、これと同じ方法で海外携帯用のアプリのデバッグを現地に居ずして行なうことが出来る。うちの会社が主眼を置いていたのは、そのへんだ。


ただ、(今回の件のように)悪用しようと思えばいくらでも悪用される可能性もあり、私は早い段階でそのへんに気づいていたので、あえて私はあまり細かい情報までは流さなかった。


それでも、携帯に詳しい人の間では、この手のFOMAの半田付け改造は、ある意味常識なので、ワンクリ業者も、やっていて当然だ。あの人らはその道のプロなので私なんかよりはるかに金と(その道の)技術を持っているのだから。


あと、あらぬ疑いを持たれてはたまらないので、発信者番号の偽装について以前書いた(id:yaneurao:20050128)が、この件についてもこの場で正直に告白しておこう。この発信者番号の偽装システムには実は私も関わっている。(振り込め詐欺のためのものではなく、電話番号を知られずツーショットチャットを行なうためのシステムだ。) だから、その事情に詳しいのも当然なのだ。