次のレッツノートに望むこと

私は、PanasonicのLet's note CF-W2Eを愛用している。私の場合、従来のノートパソコンは、キーボードが打ちにくかったり、メインマシンに比べて非力だったりして、結局サブにしか使っていなかった。


それゆえ、Let's noteの購入時にも定価の5%を支払って5年保証にするか迷ったのだが、メーカー保証の1年だけでいいやと思った。しかし、これはすぐに後悔することになった。このパソコンがメインパソコンになってしまったからだ。


私の場合、メールを書いたり、原稿を書いたり、企画書を書いたり、ともかく、何かを書いている時間が長い。それゆえ、そのときのレスポンスが非常に重要なのだ。Let's noteを使っているうちに、ときどき短い時間フリーズすることに気づいた。この間、文字を入力してもまったく反応がない。私はこの現象にイライラさせられた。消費物理メモリが多くてスワップが発生しているのかと考えて、メモリを増設したりもした。それでも解決しないので、リカバリディスクで再セットアップしてみた。結果は変わらなかった。依然として短い時間のフリーズをすることがある。


普通、ユーザーモードのプログラムでこの手のフリーズを生じさせることは不可能である。プログラム的にどれだけ負荷をかけたところで、こんなフリーズの仕方はしない。間違いなくカーネルレベルの問題だ。しかし、ドライバ類はすべてPanasonicのサイトで公開されている最新のドライバにupdateしたのだが一向に解決しなかった。


無線LANのネットワークドライバの問題(電波状況が悪いと接続をトライするときに一時的に負荷がかかる)かと思っていろいろテストしたのだが、これではなかった。意地になって、ありとあらゆるドライバを順番にテストして行った。そして、ついに原因を特定したのだ!


ひとつ目はSynTPEnh.exeというタッチパッドのユーティリティ。これは、DynabookMebiusシリーズでも導入されているサードパーティ製のユーティリティだ。これがどうもひどいバグ持ちで、ときどきCPU負荷を100%にしてしまう。msconfigでスタートアップの設定から外せばいい。


ふたつ目の原因。ホイールパッドユーティリティだ。これがときどきフリーズする。おそらくメッセージハンドリングに小さなバグがある。でも、このユーティリティは非常に便利なのでこれを使うのはやめられない。フリーズしたら、このプログラムだけタスクマネージャで殺して、このプログラムだけ再起動している。


みっつ目。どうもサウンドドライバの負荷が異様に高い。Skypeを使っていると短いフリーズを起こす。コントロールパネル→サウンド→音声→詳細設定→パフォーマンスで、サンプルレート変換の質を「標準」にまで下げたらこの現象は緩和された。たぶんサウンドカードのドライバのメモリ転送に何らかの問題があるのだと思う。


とりあえず、この3つが原因だった。これで、短いフリーズ現象は一切生じなくなった。*1 結局、メモリを増設したのはまったくの無駄だった。そんなわけで、Panasonicさん、次期レッツノートでは修正してよね!


ということで、Panasonicさんに伝えるべく
http://letsblog.panasonic.jp/lnblog/archives/2005/03/post_38.html
トラックバックを打たせてもらう。


最後になるが、Let's noteシリーズは非常に完成度の高いノートパソコンだ。このパソコンが私の生活を根底から変えてしまった。あと望むことはと言えば軽量化だけである。

*1:あと考えられる原因は、長時間動作させていて熱くなってくるとHDDへのアクセスが一時的に待たされることがあるような気がする。このへん詳しくは調査していない。SpeedSwitchXPを導入してCPU speedを動的に変更するようにしたら状況は緩和された。