進捗報告の仕方(4)

なぜ、世間では超カシコーだと思われている東大生やら京大生が、そんなずさんな進捗報告をしてくるのだろうか?


これにはわけがあると思う。うちの会社で仕事をお願いしている人たちというのは、若くしてプログラミングに長けている人ばかりだ。言うなれば彼らは、異才であって、子供のころから人の話なんかちーとも耳を傾けることなく(?)、「我が道を行く!」って感じで強い信念のもと、自分の気持ちの赴くままに突き進んできた人が多い。ある意味、どこかで人よりずいぶん足りていない。いかに偏差値の高い学校に通っていたとしてもそうなのである。


もちろん、そういう人たちも社会に出れば自ずと社会の荒波に揉まれていくことになるし、そうなったとき普通の人よかはるかに高い学習能力で、恐るべき速さで社会人らしくなっていくのだけれど、彼らはまだその前の段階。普通の人たちが「こんなこと当たり前だろ!」と思うようなことが出来てなかったりする。


だもんで、彼らと向き合うためには、彼らがきちんとした進捗報告が出来ないことに腹を立てても仕方がないのだ。「むしろ最初から完璧に出来るほうが気持ち悪い」と仕事を依頼する側としてはそれくらいの気持ちで臨まないといけないと思う。(つづく)