進捗報告の仕方(2)


そんなわけで、良い進捗報告の仕方について、考えていくことにする。


まず、管理する側の立場に立って、考えて欲しい。管理する側としては、本音を言えば何も管理なんてしたくない。これが人材派遣業なら話は別だが、うちの会社の場合、そもそも自分の仕事を減らしたいから人を雇っているわけであって、その結果、さらに仕事が増えるような事態だけは避けなければならない。


次に、なんのために管理する必要があるかと言えば、納期にちゃんと間に合うのかどうかを厳密に把握しておきたいからだ。納期に間に合わないようなら追加で人員を投入しなければならないかも知れないし、問題があるなら技術的なアドバイスを行なわなければならないかも知れない。


もし、納期がゆるい(tightではない)仕事であるなら、進捗報告はおおざっぱなものでもいいだろう。たとえば、中間段階で、何パーセントぐらいの作業が進んでいます、というだけで十分だ。あるいは、技術的に、能力的に何の問題もなく、真面目でかつ、間違いなく納期に間に合うという人にお願いしているのであれば、そんな報告すらなくてもいいぐらいだ。生存確認だけ出来ればいい。毎週「いけてるっす」と一行だけのメールが届けば十分だろう。(つづく)