blogにおける匿名性(4)


私としては、「いま私は裁判費用ぐらい何とも思わない。相手が困るなら、裁判を起こしてしまえ」という気持ちやら「こいつは何だ?学生か?社会人か?関係ない!こういう輩をこれ以上生み出さないためにも見せしめのためにも裁判で訴えてやらなければいかんのだ」という気持ちやら、「この先、会社を続けていけば、どこかと係争することにもあるかも知れないから、いっぱしの経営者なら裁判ぐらい慣れておかなければならない」とかさまざまな気持ちが入り混じり本気で裁判を考えた。


でも、私のような頭に血の上りやすい、そのくせ変に金を持ってるような頭の弱い経営者(一番、タチの悪いパターンだな!)が、木村剛氏が言っているような「大資本のエスタブリッシュメントが優位に立つという図式」で経済的弱者をいじめてはいかん。当然だ。何を考えているんだ俺は。そもそも、公平に判断するに、彼(その相手)は、結構優秀なプログラマではないか。優秀なプログラマの成長を阻害してどうする。ということで、私は冷静さを取り戻し、彼の優秀さを認め、引き下がることにした。木村氏のあのコラムを読んでいなければ、ひょっとすると私は本当に彼を訴えていたかも知れない。


ともかく、私のようにタチの悪い経営者は、世のなかにいっぱいいるということだ。ゆめゆめblogで他人や企業の批判などしないように。まして、裏も取れないような噂を信じて書かないように。仮にどこかからの転載であっても同様だ。覚えておけよ、いつだって人を呪わば穴二つだ!*1

*1:「他人を呪って殺そうとすれば、自分もその報いで殺されるから、葬るべき穴は二つ必要なことになる」という意味。