e-maのど飴(2)

狂った金魚のようにe-maのど飴を食べ続けた私は、ときどきいびつな形のe-maのど飴を発見することが出来た。レアアイテムをゲットしたときのように、それを小さなアルミ缶の貯金箱にしまい込んだ。そうこうしているうちに、いつも食べているe-maのど飴の食感が日に日に変容していることに気づいた。それは、ほんのわずかな違いだ。友達に、そのe-maのど飴を以前のものと食べ比べさせたが、「別に?」とそっけない返事がかえってきただけだった。


ほんと、わずかな違いなのだけど、私はその違いが許せなくなっていた。購入日をチェックして、舌触り、噛んだときの硬さ、甘さなどを5段階にしてグラフ化して行った。さらに水に溶かして溶けきるまでの時間を測定したりした。その結果、私は明らかに以前のe-maのど飴と違う質のものだという結論に達した。(つづく)