Lydian Chromatic Concept(2)

昨日の日記で、勢い、C Major scaleの調性の重力がファの音にあるとか言ってしまったが、実際のところそんなことはゼンゼンない。調子こいて自分の彼女に「C Major scaleのtonal gravityはfだぜ」みたいなことは言わないようにお願いしたい。(誰も言わないか..)


ジョージ・ラッセルの「Lydian Chromatic Concept」に対する批判になっちゃうんだけど、P5(完全5度)離れた音を近親音とするところを理論的なよりどころとしているわけ。でも、cから始まって、P5ずつ累積していくと c,g,d,a,e,h,fis,des,as,es,b,f,cと一周してcに戻ってきちゃう。そしたら、cから一番遠いのはfis(ファ#)かって話になるんだけど、とんでもない。和音のCの裏コードがF#であることからもわかるように、cからfisは一番遠いどころか(cとfisの倍音によって構成される和音の性格を見る限りは)親近性が高い音だと言える。


そんなわけで、もうこの時点で、「Lydian Chromatic Concept」の理論的な信憑性はあんましナイのだけど。まあ、だからと言ってこの理論が役に立たないというわけでもなく..。