発狂モード

デパートのおもちゃ売り場においてあるピアノのところに、買い物のついでに連れられてきたと思しき5才ぐらいの女の子が来て、超高速で「猫ふんじゃった」を弾いているのを見たことはないだろうか?


私はいままでの人生において3度ほどある。なにゆえ「猫ふんじゃった」なのかは知らないが、よりによって3人とも超高速であった。その弾きっぷりときたら、「猫ふんじゃった」というよりか、「猫つぶれちゃった」という感じなんだがな。まあ、あんな勢いで踏まれたらどんな猫でも発狂してしまうだろう。


それ以来、超高速モードのことを自分的には「発狂モード」*1と呼ぶことにしていた。先週末のレコーディングでろくにうまくピアノが弾けず、とりあえず「自分が下手だから」というのはわかっていたけど「練習が足りてないから」とか言い訳をしたりなんかして、自分のなかに抱えている納得のいかないモヤモヤを解消すべく「発狂モード」になった。


今回題材として選んだのは坂本龍一のTong Pooの1台4手(1台のピアノを二人で弾く)用のピアノアレンジ(CD「Back To The Basic」に収録されている。)を発狂モードで弾くというものだ。もちろん二人がかりだ。息が合ってないと弾けない。ただし1台4手なので速さのわりに複雑さはナイので意外と楽だ。


http://yaneu.com/yaneurao/music/tongpoo041003.mp3 もう消した。


高音パートを受け持つ primo(一人目用パート)と、低音を受け持つsecond(二人目用パート)。こういうのは、secondのほうが易しいと相場が決まっているのでsecondを選んだんだが、この発狂パートではむしろprimoのほうが簡単だった。クソ。騙された。おかげで指の爪剥がれかけ。