携帯(FOMA/PHS)をパソコンから操作する(6)

yaneurao2004-07-18


さっそくテスト用の基板を作成。とりあえず、PICにセラロック(コンデンサ付の水晶振動子)をつけて、3Vのレギュレータをヒートシンク(写真右上のほうについているやつ)に備え付け、パスコンかまして、PICの電源だけ確保した。レギュレータの電源は、GNDはパラレルポートのpin19 から。Vddはパラレルポートのpin5から取る。ここは出力ピンなのでパソコンのほうの制御ソフトから High に固定することにした。(パラレルポートにはGNDはあっても、Vddは無いのだ)


2時間ほどでfirmware(制御基板の備え付けるPIC用のプログラム)を書いて、MPLAB IDE上でデバッグした。MPLAB IDEは、PICシミュレータを内蔵しており、自分の書いたPIC用プログラムのトレース実行や、特定の入力ピンに電圧が印加されたときの状態をテストできる。非常に高性能なデバッガで、PICに焼く前の段階で大半のバグを潰すことが出来る。


絵空事だと思われるとカナワンので私の書いたfirmwareを置いておく。→http://yaneu.com/yaneurao/hard/foma_controler_firm.asm


デバッグが完了したので、PICSTART PLUSで焼くことにする。が、接続したところ、私のPICSTART PLUSのfirmが古くてPIC16F877Aには書き込めないとのことだ。何せ6年前に買ったやつだからなぁ..。PICSTART PLUSのfirmはPIC17C44が使われている。PICを知らない人に簡単に説明すると、この17C44のCは、ワンタイム(一度しか書けない)、16F877のFはフラッシュ(何度でも書ける)である。ついでに言えば17C44は以前は1500円程度だったのだが、すでに入手困難となっている。


そこで、共立電子に行ってPICSTART PLUSのUpgrade KIT(6000円)を購入。これは、PIC18Fほにゃららが乗っていて、17C44の代わりに使い、何度でも書き換えが出来る上、PICSTART PLUSをパソコンに接続して、MPLAB IDE上でupdateを選ぶだけでfirmwareのupdateが可能である。もちろん何度でもupdateできる。非常に優れものだ。ここ半年以内に発売されたPICSTART PLUSのfirmにはこのPIC18Fほにゃららが使われているそうなので、購入を検討している人は製造時期を確認の上、購入したほうがいいだろう。さて、次回はいよいよ、パソコン側の制御ソフトの製作だ。