メタテキスト論考(1)

何らかの作業を行なっていると、複数のテキストファイルのなかから文字列を探しだす必要が出てくる。プログラマの場合、その傾向が特に顕著だが、プログラマ以外にしても、たとえば本の執筆作業か何かでそういうシーンに出くわすことは少なくはない。


検索には仮にgrepを使ったとしよう。検索結果はテキストだ。テキストの検索結果がテキストになる。ここに一種の論理破綻を感じる。なぜなら検索結果のテキストに対して一括置換などで変更を加えたところで元のテキストが修正されないのだから!


私はかつて秀丸grep結果のテキストに対して変更をほどこし、それを元のファイルに適用するマクロを書いたことがある。

http://www.sun-inet.or.jp/~yaneurao/intensive/tips4.html

このマクロは大変便利で重宝してはいるのだが、こういうのを書かないといけないこと自体がおかしいと思う。テキストのgrep結果は、当然、メタテキストになるべきなのだ。


ということで次回はもう少しこの問題を掘り下げていこう。(つづく)