[hard][protect][disassembler] プロテクト戦争の終焉(1)

yaneurao2004-07-13


ちょっとわけあって、パラレルポートに接続するタイプのdongleを30個ほど自作した。これが、なんか怪しげなところ(?)に売られていくわけであるが、これどこかのおっちゃんが逮捕されて、そのパソコンに装着されているところがテレビニュースとかで流れたら嫌だなぁ..とかちょっと思ったりもしている。


パラレルポートの出力は、pin.1-9の 9 bit,入力はpin.10-13,15の 5 bit,18-25はどこかがGNDであるということが保障されているので、とりあえずGNDが欲しければ、18-25を全部繋いでしまってそこから取るということになる。5Vはないので、欲しければどこか出力ピンをHにしてそこからいただくことになる。あと、入力pinを有効にするためには、BIOSの設定でパラレルポートをEPP(これがなければbi-directionl)モードにしなければならない。これ、知らない人が多いようでよくハマっているのを見かける。


このdongleの仕組みは簡単だ。パラレルポートの出力と入力のどこかとどこかを結線しておくわけだ。その結線の場所を検出すればヨロシイ。これは、出力を9 bit(512通り)して、入力を 5 bit受けて、その結果生成される512×5bitのテーブルがこちらの求めるものかどうかで判断する。一致チェックにはハッシュ関数を用いてもいいだろし、求めた512×5bitのデータ列と実行コードとをxorして直接コードをスクランブルしても良いだろう。


まあ、それだけでは心もとないので、ASICなりPICなり何なりを載せたいのだが、今回のはまあプロトタイプなのでそこまではしない。どうせエポキシか何かで結線部分を固めておけば、端子にテスターを当ててもどんな結線になっているのか組み合わせが多すぎて調べきれないのだから。


ちなみに私がこのプロテクトを初めて見たのは、私が中学のときで、「NEWTYPE X1」というコピーツール自体にかけてあった。RS-232Cに接続する謎の装置の中を開けて分解すると、一本だけダイオードで結線されていたのを鮮明に覚えている。(つづく)


※ 写真は製作したdongle。今回はジャンクパーツだけで作ったので1個当たり30円しかかかっていない。大きさの比較のために先週発売のネットランナーの付録を置いてある。次回はPICを使って、もっとまともなのを作るつもり。そんなわけで、プロテクトをかけるソフト付でdongleひとつ1,000円ぐらいで売りますんで、どこぞのワイブキーとかHASPとかを大量購入しようかと検討してる人は相談に乗りますからメールください。