携帯(FOMA/PHS)をパソコンから操作する(2)

そんなわけで電子工作の時間である。パソコン1台から10台程度の携帯を操作したいわけである。携帯のボタンは20個ぐらいある。まあ、基本操作だけならば16ボタンぐらいかも知れない。とりあえずはパソコンから20*10=200個のボタンの制御をしたいわけだ。


ええと。携帯で使われているのは3.75Vである。パソコンのパラレルポートとかは5Vである。抵抗で5Vと0Vを1:3に内分して3.75Vにしたほうがいいのかも知れないけど、ためしに携帯のGNDから、乾電池4つ(1.5*4=6V)直列につないで10kの抵抗を経由して携帯のボタンのところに配線したら、無事ボタンが押された判定になったので、まあ電流が少ないならちょっとぐらい電圧がオーバーしててもいいんじゃないかと勝手に判断した。*1


次に、USBから操作するかパラレルポートにするかが問題だ。USBから操作すれば同じ回路を量産すれば原理上はUSBに繋がる限りはいくらでも繋がるということになりそうだ。たとえば、USB-IOという製品があって、USB1つから8つのI/Oピンが出ているものがある。

http://km2net.com/index.html


もう一つの方法は、古典的だがパラレルポートを利用する方法だ。パラレルポートなので拡張しない限りはパソコン1台につき普通は一つしか無いのだが、こちらでいければこちらのほうがお手軽という意味はある。まずパラレルポートの仕様から。

http://www.nahitech.com/nahitafu/mame/mame5/printer.html

早い話が0x378にoutpすればいいのだが、WindowsNT系だとポートに直接データを書き込むことは出来ない..が、そこは Robot I/Oを用いて回避するのがお手軽だ。

http://www.iris.dti.ne.jp/~door1024/index.html

シェアウェアだが630円なら下手な部品代よか安いわけで..。コメントいただいたのだけど、GiveIOというのがあるらしい。こちらはフリーのようだ。*2

http://www.littlesounddj.com/awkiawki/index.cgi/GiveIO

そんなわけで次回は回路設計ですよ、と。

*1:私はハード屋ではないので適当なことを言っていると思うけど、お気づきのことがあれば、フォローいただければ幸いである。

*2:giveIOを使ってみた。giveIOはIOにアクセスしてもアクセス違反にならないようにするためのhackだ。Win95/98と同じプログラムがそのまま動くので面白いとは思った。ただ、インストールが多少面倒くさいというのと、結局IOポートナンバーが固定ではまずいのでサーチする仕組みが必要となるので、そういう意味ではRobot I/Oのほうがその分の手間をはしょれるのでいいかな、とは感じた。