携帯用のゲームを作ってみませんか?(2)

少し深呼吸をして、順序立てて話をしよう。


まず、携帯のアプリを開発するわけだが、現在のプラットフォームの主流はJava系とbrew(言語はC/C++)である。いま、うちの会社でやっているのは、海外向けのものが主なのでちょっとヘンなのもあるが、大雑把に言えば、この二つのプラットフォームしかないと考えて良いだろう。


しかし、パソコン上で動作テストを行なうものはシミュレータであってエミュレータではない。つまり実機とはかなり異なるのである。メモリイメージやら速度やら何やら。実機テストすると動かないなんていうのは日常茶飯事なのである。そして、実機ごとにクセというか、バグみたいなものがあるのだ。そういう泥臭い部分にかかわりたくないという人も居るだろうが、携帯開発をやる以上、こういう泥臭さからは離れることが出来ない。機種ごとのこういったクセをノウハウとして蓄積していく。それが自分の、ひいては会社としての資産になるのだ。


そういう意味では、最初とりかかる時は、時給換算すれば到底割りに合わないような報酬になる。しかし、その部分は勉強なのだと考えていいと思う。プラットフォームが無限にあるわけではないから、やればやるほどうま味が出てくる。特にbrewのアプリの作り方を勉強しようと思っても個人では開発キットすらもらえないケースもあるのでなかなか難しいのだ。それでいてbrewはシェアを急速に伸ばしているので、今後brewがらみでひとやま当てようと考えてる人も、とっかかりとしてうちの会社で仕事してみるといい勉強になると思う。(つづく)