これならわかる応用数学

3月22日に私がこの日記で「これなら分かる応用数学教室―最小二乗法からウェーブレットまで」を紹介したところ、アマゾンの売り上げがすごいのだ。

http://d.hatena.ne.jp/asin/4320017382

内容については、こんな感じだ。
http://d.hatena.ne.jp/xatm092dora/20040411#p2


doraさんも書いているが、この本に出てくる生徒、変にあきらめがいいんだ。私もそれがすごく印象に残った。


いまどきの(頭のあまり良くない)学生てのは、自分の必要のないところには目をやらない。自分が2Dのゲームを作りたいならば、2Dのゲームを作る知識だけを必死で集めようとする。まして、ひどい奴になると、シューティングゲームが作りたいから、シューティングゲームを作るのに必要な(最小限の)知識だけを集めようとする。


こういうのってすごく無理があると思う。「シューティングゲームを作るのに必要な(最小限の)知識」なんていう線引きは、そもそも無理じゃないかなぁ。シューティングゲームが作りたいなら、プログラミング言語に対する一定の理解と、出来れば高校程度の数学や物理の知識も欲しい。そういうプロセスをすべて端折って、オイシイ部分だけをちゅうちゅう吸おうとする。でも、それがぜんぜん美味しくない。ご本人は美味しい部分をちゅうちゅう吸えていないことにすら気づかない。近道しようとして、遠回りしている。そんなことは誰の目にも明らかなのに..。*1

*1:表題の『「内面」をいかに快復していくか』の意味が不明瞭になってしまって申し訳ない。このあと、この目先の目的に対してしか行動しない若者のありかたを他者性の欠落という観点からもう少し掘り下げて書いていたのだが、途中で大塚英志押井守を足して50ぐらいで割ったような内容に自分でも辟易して文章を全部消してしまった。似合わないことするもんじゃないな。