携帯ゲームプログラミングHells(1)

ABAさんが昨日の私の記事についてフォローしてくださったので紹介。
http://d.hatena.ne.jp/ABA/20040324#p1


BREWの問題点は、キャリアから認定されていないアプリ、いわゆる
勝手アプリが作れないことにある。これは単なるauの方針なのか、
それともJavaサンドボックスモデルのようなものがないからいちいち
検証をしなければいけないのか、どっちなのかは分からないけど、
これのせいでのら開発者にとってはまったく魅力のない端末に
なってしまっている。

brewが開発者にとってはまったく魅力のない端末であることは確かにそうかも知れない。この開発者っていうのを、ABAさんが言われるようにホビープログラマ(のら開発者)に限定するのならば、まさにそうだと思う。brewで開発するためには、KDDIとCP契約(コンテンツプロバイダ契約)を行ない、クアルコムに対してdeveloper契約を行なわないといけないからだ。

しかし実際のところ、それがどう市場に影響するのだろうか?携帯所有者の9割以上はプログラマではない。正確な数字は知らないが、プログラマのうちでも携帯で何かを開発しようという人はさらに一握りなので、実際のところ99%ぐらいは携帯プログラマではないと言っても過言ではないだろう。このようなマイノリティが市場でどんな意味を持つのだろうか?

携帯ユーザーの大半は、カメラがついていることや、月額利用料が安いことなどに惹かれて機種を買い換えたりする。プログラムが開発しやすいかどうかなんて、まったく眼中にない。FinalFantasyやリッジレーサーのようなゲームが動くことは魅力だが、機種を買い換えるほどの大きな理由にはならないだろう。まして、ホビープログラマのほにゃららさんのゲームがしたくて機種を変更しました!みたいな人は、さらに少数。市場的にはほとんど無視できると言って良いと思う。

そうなってくると、もう、携帯の開発の方向性としてはbrewでも構わない、Javaを動かすためにFOMAのように高いスペックのチップを投入してそれが基本料金等に跳ね返ったら何にもならない。私もそう思うし、auの判断は正しいと思う。

ただし..私が言いたいのは、こんな素人でもわかるような議論ではなく、もう少し技術的に突っ込んだ部分なのだ。(続く)