作曲家への道


誰かの役に立つかも知れないのでメモ代わりに残しておく。
なお、これを書いているのは、2011年4月。



■ 入門


あとで書くかも知れないが、書かないかも知れない。
入門レベルの和声学なんて、検索すればいくらでも出てくるだろうから、特に説明するまでもない。


・和声学
・対位法
・バークリーメソッド
についてはあとで何か書くかも。


・ピアノの演奏スキルを向上させるには?
についてもあとで何か書くかも。


■ 作曲関係の記事


・ポピュラー和声が肌に合わない
http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20110420


■ 初級



楽しくステップアップ モダンジャズピアノレッスン (1) 中島久恵 著 (楽しくステップ・アップ)


楽しくステップアップ モダンジャズピアノレッスン (2) 中島久恵 著 (楽しくステップ・アップ)


だいたいにおいて作曲も入門を終わるとジャズの理論を勉強しだすのが普通だ。(と思う)


音楽理論でも比較的前を行っているのがジャズの理論だからだ。ジャズ自体は(音楽として)好きではないという人も勉強しておいて損はないと思う。


楽しくステップアップ モダンジャズピアノレッスン (1) 中島久恵 著 (楽しくステップ・アップ)は、よく勧めている人がいる。確かに実践的でわかりやすい。初心者にもお勧めできる。


しかし、この本には理論的な部分が完全に抜け落ちている。理由の提示もなく「こういう進行がよく使われます」と書かれてもそれでは丸暗記になってしまう。これでは作曲に対して自信が持てそうにない。


はっきり言うと、この本のネタ本はジャズスタディ 渡辺貞夫だ。ジャズスタディを噛み砕き、理論的に難しい部分は一切排し、ピアノでのvoicing、指使いに関して説明と、著者が経験的に体得した知識を付け加えたような本だ。


ジャズスタディも最初に出版されたときは、適切なジャズ教則本が無かったので世間ではバイブル的な扱いがされたが、いま読み返してみると、説明が不足している部分が多々ある。また本としての方向性もずいぶん違うので「中島久恵の本で勉強するぐらいだったら渡辺貞夫のジャズスタディを読め」だなんてとても私には言えそうにない。


では中島久恵の本の代わりとなるような適切な理論書はどれかと言われるとそれは難しい。平易かつ実践的で、それでいて理論的な説明がきちんとしている本はなかなかあるもんじゃない。そんな本があれば膨大なページ数になってしまうだろう。


だから、中島久恵の本の完全な代わりというわけではなく、副読本として読めばいいと自信を持ってお勧めできる理論書を以下にいくつか挙げておく。


■ コード進行について



改訂版 ジャズハーモニーを理解するための ヒアリング・ザ・チェンジ

まず、コード進行についての良書を挙げよう。


改訂版 ジャズハーモニーを理解するための ヒアリング・ザ・チェンジは結構お勧め。


この本は、典型的なコード進行を覚えて、曲を聴いただけでそのコード進行を言い当てられるようになろう!というコンセプトの本で、その説明だけ聞くと、どこにでもありそうな、ポピュラー和声の実践コードワーク Complete アレンジ編 with CD 篠田元一 著みたいな本で、コード進行のカタログだけ手に入るが実際の曲作りにおいてどのコードからどのコードに進めたらいいのかさっぱらわからないという、よくありがちな入門書に思えるかも知れないがそういうのとは全く違う


きちんと体系的に整理されているし、ジャズレパートリーから注意深く選ばれた何百もの曲におけるハーモニーをアナライズしてある。(ただ、曲名だけ書いてあって、その曲の譜面が一切書かれていないのは残念なところだが。)


正直に言うと、私は最初、コード進行を実践コードワーク(旧・実践コードワークおよび、新・実践コードワーク1,2,3)で勉強したクチなのだが、そのあまりの難解さ(わかりにくさ)、説明の難しさ(説明の不親切さ)にただただ呆然としながら、「ああ、音楽って難しいんだなぁ」と思ったものだ。


しかし、そのあと、このヒアリング・ザ・チェンジを読んで、篠田元一の実践コードワークが、とんでもないパチもんであったことを悟った。いま読み返してみて、篠田元一の本の内容が間違っていたというわけでは決してないのだが、内容を詰め込みすぎているし、そして説明が不足している上に説明が下手すぎる。もう篠田元一の本は二度と買わん。


■ 中級・上級向け理論書



マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリー


マークレヴィン ザジャズピアノブック


マークレヴィン ジャズピアニストのための ドロップ2ヴォイシングテクニック CD付

まず
マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリー
マークレヴィン ザジャズピアノブック
は、ジャズの理論書のなかでも決定版と言えるだろう。(前半は内容的に重複している部分がある。)


私は後者をボロボロになるまで愛読していたし、すべてのミュージシャンはこの本を読むべきだと思う。この本は本当に素晴らしい。


例えばChapter 22として「未解決の問題」という章がある。音楽の理論書と言えば、「こういうときにこのコード進行を使います」とかそんな本ばかりだと思っていた私はこれで完全に打ちのめされた。この本はまるで音楽理論の最新研究書だ。


この著者のMark Levineは、マークレヴィン ジャズピアニストのための ドロップ2ヴォイシングテクニック CD付の著者でもあり、ジャズピアニストはお世話になった人も居るだろう。薄い本だが猛練習の価値があると思う。


// ここは買って失敗した本をあとで書き足すのであけておく




■  メロディをどう作っていくか




Connecting Chords With Linear Harmony


Comprehensive Technique for Jazz Musicians: For All Instruments


Bert Ligonの[洋書]Connecting Chords With Linear Harmonyは、間違いなく名著だ。


コードに対してどうメロディを作っていくかについて分類的に書かれている。


コードからメロディを作るのか、メロディからコードを決めるのか私が初心者のころはわからなかったが、それは結局どちらでも同じスキルを要するのだといまなら思う。コードからメロディが作れるならそれを逆算すれば、メロディに合うコードが決められるのだから。


ところでBert Ligonは、[洋書]Comprehensive Technique for Jazz Musicians: For All Instrumentsという実践書も出している。もともと、この本のひとつの章に書いていたものを押し広げたのが、Connecting Chords With Linear Harmonyのようだ。


Comprehensive Technique for Jazz Musiciansのほうはコードトーンを使ったアルペジオなどの練習書みたいなものだが、説明が丁寧で、より実践的で、これひと通り終わらせるだけでも相当骨が折れると思う。私はこの本はまだ軽く見ただけ。この本を使って練習せねば。


■  riff,pattern,conception,etc..


かきかけ



■  発展


かきかけ



■  関連


・買う価値のない音楽本1000冊その1
http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/19000114


かきかけ