MMDの進化の速さは異常



【第5回MMD杯本選】MMD応援団
D


MMDモーションをつなげて振り付けを作成するツールつくってみた
D


MikuMikuDance】エフェクトファイルを読めるようにしてみた
D


私が大学の研究室でSGIのマシンでOpenGLを触っていたとき(15年ぐらい前)、最初にOpenGLチュートリアルによく出てくるteapotを描画した。GLUT使えばglutSolidTeapotと一行書くだけでteapotが表示できるのだ。「こんな簡単にteapotを描画できるのか!」と感動したものだった。




しかしいまどきteapotなんか描画出来ても嬉しくも何ともない。teapotは動かないし、カッコよくないし、そして萌えない。心に何も響かない。その点、MMD(MikuMikuDance)の世界には、モデルデータやらモーションデータ、アクセサリなど豊富に揃っている。自分の好きなキャラクターに好きなモーションを取らせることが可能だ。




「人をやる気にさせる」という意味において、これは凄まじい燃料だ。




MMDとモーションの描画はARTK_MMD(→ http://ppyy.hp.infoseek.co.jp/artk_mmd.html )のソースを見ればすぐに理解できるので、私は先日、MMD/VMDの読み込みプログラムを書いてみたのだけど、やはり自分の好きなキャラクターが動くと楽しい。もうゲームで使うデータ形式MMDのでいいやと思えてしまう。そのほうが動作テストのためのサンプルデータが豊富にあるし、動かしていてそこそこ面白いし。(モデルデータを流用していいなら)そこそこ見栄えのする3Dの対戦格闘ゲームを作ることだって簡単に出来るだろう。




このような状況において、MMD界隈が賑わうのは当然の成り行きである。PMD(物理シミュレーション)に始まり、モブ(群集)ツール、モーションを組み合わせるツール、シェーダー用のエフェクトファイルを読み込めるようにするツールなど凄い勢いでいろんな人がいろんなツールを作っている。




また爆発的な勢いでモデルデータやモーションデータやツールが増え続けている。最近、私は毎日ニコニコ動画を見ては、その進化の速さにため息が出る。それらのツールによって創られていく作品のあまりのクオリティの高さに打ちひしがれることがある。その(私から見て)クオリティが高い作品の再生数が4桁ぐらいしかなくて、その再生数の少なさにさらにショックを受ける。もうみんなこんな動画には興味が無いんだなと…。