マインドストームNXTで作る自動ページめくりブックスキャナ(8)

yaneurao2008-01-31



以前、レゴでブロックスキャナを作った人*1に、「レゴだけで作れてないじゃん」などとヤジを飛ばす人がいた。御本人は、「レゴだけで」なんてことは一言も言っていないのに、「レゴで作った」という言葉が一人歩きした結果、不当な批判を浴びせられたわけだが。


この人のレゴ製ブックスキャナをいまの私の視点で(いまから新規に製作する立場として)見ると…


・レゴのブロックを組み合わせて作ってあり、重量級である。いまなら、テクニック系パーツで組んだほうが楽だし軽いし動きの良いものが出来そう。


・ありあわせの部品で作ってある。製作には大変な苦労があったことは想像に難くないが、手持ち部品を無理に使わなくて良いなら、もっと簡単に作れただろう。


・純正レゴパーツのみで構成されていない。(いまから新規に作るのであれば)NXTの高性能なモーターや、テクニック系のパーツを用いれば純正レゴ部品だけでも完成させられる。


マインドストームすら使ってないことは驚愕に値する。しかしそのため決められた動作を延々繰り返すだけで、ページめくりの失敗率が高い。センサーなどで細かく判定すればページめくりの確率はぐんとあがると思う。


私がいまから作ろうとしているブックスキャナは二番煎じではあるのだが、二番煎じには二番煎じなりの意地があるので、純正レゴ部品のみで作ることにした。手持ちのテクニック系の部品を見ているとこれらの純正レゴ部品のみで自動ページめくりブックスキャナを製作することは十分可能という結論に達したからだ。*2


それも、NXTについてくる部品とデジラで安価にて入手できるパーツ以外は使わないで済みそうだ。だから、特殊なジョイント類も封印することにした。なるべくNXT付属のジョイント部品を用いる。


テクニック系の部品だけでも、たとえば、軸(断面図は十字)と丸穴のついている部品と結合するのには何通りもの方法がある。しかしなるべくシンプルでスタンダードな方法で、かつ入手しやすい豊富にある部品で接続する。(ように設計図には描こうと思う) それらの部品は組み立てたい人が、自分の手持ち部品に合わせて変更すれば良いだろう。


純正レゴ部品で組むメリットは、もちろんその再現性の高さだ。部品さえ手に入れれば誰でも簡単に同じものが作れる。


テクニック系の部品のみでシンプルに構成し、(部品さえあれば)30分ぐらいで組み立てられる「マインドストームNXT( + デジラで安価で買えるいくつかの部品)で作る(読者も同じものが作れる)自動ページめくりブックスキャナ」というのを目指したいのだ。

*1:http://www.geocities.jp/takascience/lego/fabs_ja.html

*2:純正レゴ部品とは言っても次のものは除く。
・輪ゴムとワイヤー
プーリーで動力を伝達しようと思うとゴムベルトか輪ゴムかワイヤーみたいなものが必要なのだけど、輪ゴムはどこにでもあるし、ウインチで巻き上げるワイヤーは普通の糸で代用可能なので。