novel

芥川賞受賞作を読もう!

文藝春秋 2012年 03月号(asin:B006ZNF3VM)が2月10日発売です。第146回芥川賞受賞の、円城塔著「道化師の蝶」と田中慎弥著「共喰い」の全文と、「選評」「受賞のことば」を掲載されています。 毎年、『文藝春秋』の3月号と9月号には芥川賞受賞作の全文が掲載…

石原都知事の言うリアリティーとは?

選考委員の石原都知事、芥川賞候補作は「バカみたいな作品ばかり」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120106-00000551-san-soci 「自分の人生を反映したようなリアリティーがないね」と言う石原都知事ですが、「石原都知事が若かりし頃に書いた小説は、…

もしドラの人にとっての炎上とは何なのか?

私が「もしドラ」について書いた一連の記事*1 *2 *3について、「もしドラ」の作者から長文で返信をいただいた。 「小説の読み方の教科書」を書き、それを伝えていくのがぼくの使命 http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20110812/1313128129 270万部突破の大ベス…

もしドラはこう解釈しろ!

前々回の私の記事(→ http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20110808 )がGigazineなどで紹介されまして*1、相当数のPVがあり、そのせいもあってか、ついに私が理想とするコメントがもらえたのでそれを紹介するとともに、それに対して思うことをつらつらと書かせて…

物語読解時のルール

前回の私の記事(→ http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20110808 )のコメント欄で以下のような質問(?)を受けたので、ちょっともしドラの作者に代わってフォローさせていただきます。 「物語を素直に信じなさい」と「物語で触れられていない部分は読者がイマジネ…

もしドラの作者は思い込みが激しすぎるのではないか

もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)のことはいまさら説明するまでもない。累計250万部突破の大ベストセラーだ。 ところで、この小説の冒頭には、主人公の川島みなみが、(野球の)マネージャーのことを理解す…

羅生門がわからない

最近、iPhoneの朗読少女 〜 Story Time Girl 〜(← クリックするとiTunesが開きます)と言うアプリがお気に入りだ。これは少女が小説を朗読してくれるアプリだ。この音声は、ゆっくりさんとかみたいな音声合成ではなく、声優さんが実際に朗読したものである。 …